フジ住宅の訴訟と裁判 第6準備書面

今回もフジ住宅の訴訟・裁判に関する情報をお届けします。

”4 被告今井及び被告会社の企業理念の独自性と資料配布の関係-職場環境に関連して-
(1)創業者の思想と不可分な企業理念や従業員教育
職場環境への配慮が強調されすぎると民間会社の経営や事業展開への重い足枷になるということは先述したが、それは要するに、創業者の思想に由来する各企業の独自の企業理念やそれを背景とした従業員教育のあり方が、ニュートラルな職場環境との間で、深刻な葛藤を生じうるからである。
本件はそういう問題が顕在化している事案でもあることは被告今井第5準備書面でも記したが、以下、より具体的に、被告今井の起業の思想と被告会社の企業理念が、従業員教育としての本件資料配布にどう関連するのかを述べる。
(2)被告今井の起業の思想
被告今井の基本的な思いは、その第2準備書面1頁以下でも詳述したが、書証のうちでそれを具体的に確認いただくのに最も適当なのは、従業員向け冊子「家族から始まる物語」(丙11)である。
その冊子の内容の要点は、次のようなものである。
・戦後の日本の混乱と、被告今井が育った家の困窮。
・父母、兄、そして被告今井自身の家族への献身。
・勤め先での営業の努力と妻の支え。
・勤め人時代の悔しさから生まれた「品質責任」というフジ住宅創業の理念。
・その背景にあるのは、「家とは家族をはぐくむ揺りかごなのだと思います。」、「家族をはぐくむ家を届けたくて、私は会社をつくりました。」という思い。
・「まず社員であるあなたから幸せになってください。」
・「富士山みたいに愛される会社にしたい。」
・「もしも、お客様があなたの家族だとしたら。もしも、同僚があなたの家族だとしたら。自分さえよければいいなんて薄っぺらな発想は生まれない。そこにあるのは、心から相手を思いやる気持ちではないでしょうか。」
・「人はみんな、ひとつ屋根の下で暮らす家族なのだ。どうかそう思いながら、一緒に働きませんか。それをフジ住宅の働くルールにしませんか。」
上記内容に、被告今井の起業の思想の本質が端的に現れている。
家族愛、従業員や顧客も含めた同朋への献身、地域や共同体との一体感、日本という国への愛着等の強い心情を揺るぎない基盤として、家族を育む揺りかごとしての「家」(民間住宅)を高品質で届けるという決意がそれである。
かかる被告今井の起業の思想は、被告会社の企業理念そのものであり、それらの背景である上記のような心情は、「保守の思想」と非常に通じる内容である。
「営々と繋がれてきた市井の人々の暮らしに根ざし、そこでの家族愛を核にした他者への思いやりが、日頃接する人々(会社の仲間や顧客など)、地域、そして国にも同心円的に広がっていくことで、共同体意識が広く形成されるとともに倫理道徳が社会で共有され、その結果、個々人にも国にも進むべき道が見出せる」というような思考は、保守思想の典型的なものなのである。”

次回も第6準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の訴訟と裁判 第6準備書面

今回もフジ住宅の訴訟・裁判に関する情報をお届けします。

”4 被告今井及び被告会社の企業理念の独自性と資料配布の関係-職場環境に関連して-
(1)創業者の思想と不可分な企業理念や従業員教育
職場環境への配慮が強調されすぎると民間会社の経営や事業展開への重い足枷になるということは先述したが、それは要するに、創業者の思想に由来する各企業の独自の企業理念やそれを背景とした従業員教育のあり方が、ニュートラルな職場環境との間で、深刻な葛藤を生じうるからである。
本件はそういう問題が顕在化している事案でもあることは被告今井第5準備書面でも記したが、以下、より具体的に、被告今井の起業の思想と被告会社の企業理念が、従業員教育としての本件資料配布にどう関連するのかを述べる。
(2)被告今井の起業の思想
被告今井の基本的な思いは、その第2準備書面1頁以下でも詳述したが、書証のうちでそれを具体的に確認いただくのに最も適当なのは、従業員向け冊子「家族から始まる物語」(丙11)である。
その冊子の内容の要点は、次のようなものである。
・戦後の日本の混乱と、被告今井が育った家の困窮。
・父母、兄、そして被告今井自身の家族への献身。
・勤め先での営業の努力と妻の支え。
・勤め人時代の悔しさから生まれた「品質責任」というフジ住宅創業の理念。
・その背景にあるのは、「家とは家族をはぐくむ揺りかごなのだと思います。」、「家族をはぐくむ家を届けたくて、私は会社をつくりました。」という思い。
・「まず社員であるあなたから幸せになってください。」
・「富士山みたいに愛される会社にしたい。」
・「もしも、お客様があなたの家族だとしたら。もしも、同僚があなたの家族だとしたら。自分さえよければいいなんて薄っぺらな発想は生まれない。そこにあるのは、心から相手を思いやる気持ちではないでしょうか。」
・「人はみんな、ひとつ屋根の下で暮らす家族なのだ。どうかそう思いながら、一緒に働きませんか。それをフジ住宅の働くルールにしませんか。」”

次回も第6準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の訴訟と裁判 第6準備書面

今回もフジ住宅の訴訟・裁判に関する情報をお届けします。

” 加えて、この福岡事件では、配慮義務が「被用者の労務提供に重大な支障を来す事由」の発生防止の責任という形で、義務の発生について「重大な支障」という場面限定(要件)が付されていることも重要である。
結局原告は、福岡事件判決の「職場」、「働きやすい環境を保つ」、「配慮する注意義務」といった単語の表面的な意味だけを取り出して、本件の先例であるかのような我田引水の議論をしているに過ぎない。
もう1件の日本土建事件は、原告が特定の作業所に配属後、上司から極めて不当な肉体的精神的苦痛を与えられ続けていたのに、会社が原告に対する上司の嫌がらせを解消するベき措置をとらなかったことをもって、「被告の社員が養成社員に対して被告の下請会社に対する優越的立場を利用して養成社員に対する職場内の人権侵害が生じないように配慮する義務(パワーハラスメント防止義務)としての安全配慮義務に違反」していたと認定した事案である。ここでは、「職場環境」という言葉も使われていない。また、「職場内の人権侵害が生じないように配慮する義務」というのも、上司のパワーハラスメントや嫌がらせ行為を「人権侵害」として設定した議論であり、かつ、3者関係の紛争でもあり、前記事件同様、本件と類似性はほとんどない。
(5)ヌードポスターの職場掲示などの性的表現と、政治的言論の違い
原告は、職場環境配慮義務違反の典型例として、社内でヌードポスターを貼る行為を挙げ、本件と環境型ハラスメントという点で共通である旨主張する(原告第2準備書面7頁、原告第14準備書面6頁以下等)。しかし、ヌードポスターの職場掲示などの性的表現と、政治的言論が、同列で議論されることにも疑問が大きい。
性的な言動が職場に蔓延することの抑止という点で職場環境配慮の必要性が語られることは十分理解できるが、それは、そもそも性的な言動は純粋に私的なものであって職場に持ち込むべきでないことが倫理的に明らかということが背景にある。すなわち、環境配慮懈怠により被る労働者の「不快感」は、「性」という「私的・非公的」なテーマを、職場という一種「公的」な空間で露わにすることが職場環境にはマイナスであることについて異論がないことが、大前提になっているのである。
しかし、本件で問題とされているような道徳感とも結びついた社会的、政治的な発言については、公的な側面があり、また、後述4のように企業理念や事業活動の目的とも結びつく場合があるために、職場に持ち込むことが一切禁じられるべき「負の要素」とは言い難いという、性的表現との大きな性質の違いがある。
繰り返すが、政治的文脈における言論の自由は最大限尊重されるべきであり、違法となりうるのは、集団に対する表現であっても実際上は目の前の特定人に対して向けられたものであって、きわめて煽動的、攻撃的、侮辱的な用語をもってなされ、その属性を持つ人々が現実の迫害の危険を感じるもので、政治的意思決定プロセスにおける保護に値しない言論の場合に限られると考えられる。本件の配布資料は、そのような種類の表現では全くない。”

次回も第6準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の最新情報

今回は、フジ住宅の公式ブログから裁判の最新情報を紹介したいと思います。
以下、ブログからの引用です。

”皆様、いつも弊社を応援してくださり、有り難うございます。
裁判所よりの「和解」のお勧めもあり、中断していた裁判ですが、「和解不成立」により、裁判継続が決まりました。
今後の日程ですが、3月1日に裁判官と双方弁護士でおこなう「進行協議」で、次回の裁判期日が決まる事になりますので、裁判再開はそれ以降という事になります。

おかげさまで、ここ何回かの期日は、傍聴席の過半を弊社支援者で占める事ができているとの報告を受けており、本当に有り難く、皆様に深く感謝致します。裁判は皆様のおかげで、確実に、当方有利に進みつつあることを確信しています。

念のため、同じ事の繰り返しになりますが、弊社は今も社員である原告が毎回出廷していることを勘案して、裁判傍聴に当社社員を一人も派遣せずにこれまで裁判を進めてまいりました。
裁判の状況を聞かれた皆様の中で、当方を支援してくださる機運が高まり、こうして多くの皆様が傍聴に来てくださるようになって、傍聴席の確保は毎回当方有利な状況が益々はっきりしてきていると感じています。
本当に有り難く、社員一同心より感謝、感激しております。

弊社が当裁判に負けることは、原告を除くほぼ全ての、外国籍の方を含む社員全体が支持してくれている弊社の仕事の進め方、それを通じて広く社員が見識を高めてくれることを期待する社員育成の方法が採れなくなることを意味しており、弊社としましては、この点で、妥協できる余地は一切なく、弊社の存立に深く関わるこの経営のあり方を続けたいと思っております。

また、当方を応援して下さる方の中には、当裁判の帰趨が非常に重要な歴史的意味を持っており、日本国民として絶対に負けられない裁判であると言ってくださる方も多くおられます。
弊社と致しましても、万が一当裁判に負けるような事があれば、日本人全体の人権や、言論の自由が大きく毀損される事になるとの危機感を共有しており、当社経営理念「社員のため、社員の家族のため、顧客・取引先のため、株主のため、地域社会のため、ひいては国家のために当社を経営する」をしっかりと守り、「ひいては国家の為に当社を経営する。」と述べている事に、嘘、偽りの無い姿勢を貫きたいと思っています。

なお、次回裁判期日についてですが、上記お伝えしましたように、裁判所が原告、被告双方に「和解」の打診をして下さっていましたが、結局「和解」は不成立となりました。
次回期日が決まり次第、このブログで速やかに皆様にお知らせいたします。どうぞ、皆様、引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

皆様、本当に有難うございます。この場をお借りして、重ねて、心より御礼申し上げます。
皆様、どうぞ良い御年をお迎えください。      (編集責任 フジ住宅株式会社)”

次回はまたかこの書面の内容を紹介したいと思います。