フジ住宅の訴訟と裁判 第7準備書面

今回もフジ住宅の訴訟・裁判に関する情報をお届けします。

”4 このように、原告の主張は本件裁判における勝訴判決を目指す目的と、運動論としての目的とがない混ぜとなっているためか、いたずらに稿数と頁数を重ねるばかりで一向に法的な整理がなされずに来たが、この度原告第14準備書面において職場環境の問題として一定の整理がなされたことを受けて(今もなお具体的にどの点が違法であると主張するのか理解が難しい点もあるが)、被告会社としてこれに対応した反論を行う次第である。

第2 「職場環境配慮義務違反」の主張に対する反論
1 「ヘイトスピーチに当たる文書の配布行為」について
(1)原告は、「原告が主張しているのは、優越的な立場にある使用者である被告らが職場において多数の従業員に対しヘイトスピーチに該当することが明らかな文書を配布したことによって、職場で人種差別的言動が大きく助長されるという点である。したがって、使用者たる被告らが職場で配布した文書の内容が問題なのである」と主張する(原告第14準備書面21頁)。
(2)しかしながら、まず被告らが職場において配布した文書が「ヘイトスピーチに該当することが明らかな文書」であるということ自体、被告会社としてはこれを争うものである。
(3)また、原告の上記主張をあえて善解すると、「優越的な立場にある使用者」が職場で「ヘイトスピーチ」に該当する文書を配布したことにより、職場で人種差別的言動が大きく助長され、その結果原告個人が損害をこうむったため、その賠償を求めるという立論になるはずである。
しかしながら、原告が「ヘイトスピーチに該当する」と指摘する表現の配布行為によって、具体的に被告会社においてどのような人種差別的言動が発生するようになったのか、それによってなぜ原告個人が損害をこうむったと言えるのかが今もって明確な主張がないのである。”

次回も第7準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の訴訟と裁判 第7準備書面

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”  そのような中、被告会社としてもその時々の原告主張を善解しながら反論を行ってきたものであるが、原告第14準備書面においては原告の主張について「被告らは正しく理解できていない」であるとか、「原告の主張とかみ合わない反論となっている」とか述べられているのは、まことに心外である。被告らとしては、変遷と混乱を重ねる原告の主張を何とか理解してかみ合った反論をすべく努力してきたし、今後も努力を続ける所存である。
2 原告は、「本件が表現の自由一般の議論ではなく、労働契約が個人の人格支配を目的とする契約ではないという労働契約の本質から生じる制約であり、同時に労働者に対する保護義務(人格権保障)のために使用者による指揮命令を制約する原理であり、労働者の人格権保障のための職場環境配慮義務違反が問題となる」と主張し(13頁)、原告第14準備書面においては被告らの行為の違法性が、専ら職場環境配慮義務違反の点にあるというような方向で整理している。
原告はこれまで、「国際社会だけでなく、国内においても違法とされているものを、会社代表者たる被告今井が従業員らに対し大々的に拡散することなど決してあってはならないのである」(訴状6頁)として、被告ら配布文書における表現そのものが違法であって規制されるべきという主張を行っていたが、この度そのような主張をいったん脇に置いて、職場環境の問題に絞ったようである。
3 もっとも、その一方で、原告第14準備書面においても従軍慰安婦についての被告今井の見解について「歴史修正主義」とのレッテルを貼り、「歴史修正主義者たちはデマを広げることを目的としているため、論破されても従前の主張を改めることもなく、ただひたすら同じ主張をくり返すだけである。従軍『慰安婦』に関する被告今井の主張もこれと全く同じである」(49頁)、「歴史修正主義は、ヘイトスピーチ・ヘイトクライム、虐殺、戦争へと人を誘導するものなのである」(51頁)などとして、常軌を逸した激しい表現で、被告今井の見解を一方的に非難している。
また、被告今井による従軍慰安婦の記述がある文書の配布について、『特に「慰安婦」に関しては、原告もそのような売春を厭わない女性の一員であるといわれ続けているのに等しい』(51頁)などと、あまりに論理の飛躍がある突飛な主張を行っている。
このような原告の主張態度からして、形式上は職場環境の問題であるかのような外観をとりつつ、本件訴訟の実際の狙いは、自らと相いれない歴史観や政治的見解を萎縮させるところにあるのではないかと考えざるを得ない。 ”

次回も第7準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の訴訟と裁判 第7準備書面

今回もフジ住宅の訴訟・裁判に関する情報をお届けします。

” 第1 はじめに
1 原告は、訴状において「職場環境配慮義務」「職場環境保持義務」に言及する一方、被告今井が配布する文書が「ヘイトスピーチ」にあたるという点を強調していた。そして、「国際人権法上、ヘイトスピーチは法律で規制すべき罪と考えられている」(5頁)、「国際社会だけでなく、国内においても違法とされているものを、会社代表者たる被告今井が従業員らに対し大々的に拡散することなど決してあってはならないのである」(6頁)などとして、被告今井の文書配布行為そのものを、職場で従業員に対して行うかどうかを問わず、どこで配布してもそれ自体違法であるかのような主張を行っているのである。
原告は、訴状において、具体的にどの行為が不法行為にあたるのかについて特定していなかった。そこで被告らから特定を求めたところ、原告は第3準備書面~第5準備書面において、具体的表現を「ヘイトハラスメント一覧表」「ヘイトハラスメント(教科書関係)一覧表」という、訴状とは異なる類型で分類しながら列挙し、これらが「原告に対する債務不履行ないし不法行為を構成する違法行為」であるとしたのである。原告によればこの「ヘイトハラスメント一覧表」に列挙されている配布行為は「ヘイトスピーチないしヘイトスピーチに類する文書の配布行為に該当し、また同時に会長が信奉する政治的見解の配布行為にも該当する」(原告第7準備書面1頁)とのことであり、訴状で原告が行った類型との関係がますます混乱した。このような原告主張の変遷と混乱は、被告会社準備書面3の2~5頁において述べたとおりである。
その後、裁判所による主張整理の努力もあって、文書配布行為は「ヘイトスピーチに当たる文書の配布行為」「人種差別・民族差別を助長する文書の配布行為」「政治的見解等の配布行為」の3類型に整理されるに至ったが、原告第12準備書面について複数回にわたり陳述留保・差し替えが行われるなど、依然として原告主張の変遷と混乱は続いている。”

次回も第7準備書面について、続きから紹介していきます。

フジ住宅の訴訟と裁判 最新情報

今回は、フジ住宅の公式ブログに掲載されていた最新情報をご紹介します。
以下の文章はブログから引用しています。

 

弊社裁判を応援下さる皆様、いつも有り難うございます。
新しい年が始まり、既に3月に入りましたが、皆様におかれましては益々ご健勝の事とお喜び申し上げます。
さて、中断していた裁判ですが、裁判所より連絡があり、ようやく次の期日が決まりました。
次回裁判期日は、本年5月16日(木)14時。場所はこれまでと同様、大阪地裁堺支部です。

裁判開始当初は弊社を応援してくださる方が傍聴席に一人もいない状態から始まった当裁判ですが、おかげさまで、最近の期日では傍聴席の過半を弊社支援者で占める事ができているとの報告を受けており、本当に有り難く、皆様に深く感謝致します。裁判は皆様のおかげで、確実に、当方有利に進みつつあることを確信しています。

念のため、今回も以下に同じ事を繰り返しますが、弊社は今も社員である原告が毎回出廷していることを勘案して、裁判傍聴に弊社社員を一人も派遣せずにこれまで裁判を進めてまいりました。
裁判の状況を聞かれた皆様の中で、当方を支援してくださる機運が高まり、こうして多くの皆様が傍聴に来てくださるようになったことは本当に有り難く、社員一同心より感謝、感激しております。

弊社が当裁判に負けることは、原告を除くほぼ全ての、外国籍の方を含む社員全体が支持してくれている弊社の仕事の進め方、それを通じて広く社員が見識を高めてくれることを期待する社員育成の方法が採れなくなることを意味しており、弊社としましては、この点で、妥協できる余地は一切なく、弊社の存立に深く関わるこの経営のあり方を続けたいと思っております。

また、当方を応援して下さる方の中には、当裁判の帰趨が非常に重要な歴史的意味を持っており、日本国民として絶対に負けられない裁判であると言ってくださる方も多くおられます。
弊社と致しましても、万が一当裁判に負けるような事があれば、日本人全体の人権や、言論の自由が大きく毀損される事になるとの危機感を共有しており、弊社経営理念「社員のため、社員の家族のため、顧客・取引先のため、株主のため、地域社会のため、ひいては国家のために当社を経営する」をしっかりと守り、「ひいては国家の為に当社を経営する。」と述べている事に、嘘、偽りの無い姿勢を貫きたいと思っています。
また、更に、同様に、弊社がこのような、到底承服できない訴えによって当裁判に負ける事があれば、
「健康経営銘柄2019選定企業」
「健康経営優良法人 2019(大規模法人部門)~ホワイト 500~ 認定法人」
「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞受賞」
「DBJ健康経営格付最高ランク格付(2018年取得)」等、
多くの認定をいただき、『社員や、家族を何よりも大切にしている企業』との評価を国家、社会から頂いている弊社として、その評価を頂いている国家、社会に対して、まことに申しわけが立たない事になります。弊社は、当裁判に完全勝訴するまで争うつもりでおります。
どうぞ、皆様、引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
裁判期日までに皆様にご連絡すべき事項が生じた時は速やかにここに掲載してご連絡いたします。
皆様、本当に有難うございます。この場をお借りして、重ねて、心より御礼申し上げます。

次回第14回目の裁判は新元号元年5月16日(木)大阪地方裁判所堺支部。
時間は午後2時開廷、30分前の午後1時30分より傍聴券の抽選があります。
傍聴券獲得には、必ず午後1時30分までにお越しください。
どうぞ、皆様、引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

(編集責任 フジ住宅株式会社)